東急では、目黒線の混雑緩和と快適性向上をめざし、東急保有車両(3000系・5080系)の8両編成化による輸送力増強と新型車両3020系の導入などの施策が講じられています。
そんな中、本日発売の月刊DJ鉄道ダイヤ情報(交通新聞社)において、東急3000系の中間車6両が来月中にも、逗子から長津田へ甲種輸送されることが明らかになりました。
【3000系 8両化に向けた中間車両増備か】
今度甲種輸送される予定の車両は、目黒線で運用されている6両編成3000系の中間車2両×3編成分の計6両と推測されます。
前述の通り、東急目黒線や相互直通運転を行っている東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線、埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線では2022年度上期以降、8両編成列車を運行させることが発表されています。
2019年3月末には「目黒線8両編成化による輸送力増強」「新型車両3020系の導入と快適性の向上」を掲げ、3020系が3編成分(当時は既に8両編成、中間車2両脱車の上で運用入り)が既に導入されています。
【輸送力増強のための中間車増備は自社他路線でも】
先日当ブログでも一部ご紹介いたしましたが、溝の口~大井町間を走る東急大井町線の急行列車(いわゆる「急行」のみ運用主体にする車両)は新設当初は6両編成の6000系(2代目)のみの運行でした。
その後6000系は、登場当時の6両編成から中間車両を1両(増結車)を組み込んだ7両編成化や、新型車両6020系導入などの取り組みを実施しました。
6000系中間車(増備車)の新製当時、既存の車両と車歴差が生まれましたが、車体全体は既存車とあわせる形で内装の変更などは極力抑えた形となっています。
【まとめ】
今回明らかとなった、東急3000系中間車両の新造。
3000系は既に相鉄線対応改造工事が既に施されており、現在は5080系を中心にこれらの改造工事が総合車両製作所(J-TREC)横浜事業所を中心に進められています。
<相鉄線対応化改造状況(参考)>
3000系の中間車両(増備車)は、大井町線の6000系と同様に総合車両製作所(J-TREC)横浜事業所で製造される見通しで、既存の車両に極力合わせた形になるのか、将又(はたまた)、少し内装を変えて出場するのか、今後の情報に期待していきたいですね。
→9/4に、増結用の中間車両6両がJ-TREC横浜事業所を出場しました。
また、今回は触れられていなった5080系の中間車両(増備)の動きについても注視していきたいと思います。
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