東急では、目黒線3000系、3020系、5080系について2022年度上期以降から、現在の6両編成から8両編成に2両中間車を増結して運行開始される見通しです。
本日(2021/10/26)、5080系に組み込まれる計画である増結中間車の内、5編成分10両が総合車両製作所(J-TREC横浜)を出場しました。
本日~明日・明後日にかけて長津田(長津田検車区)に向け、甲種輸送が行われています。
出場した増結用の中間車は、逗子方面から順に「サハ5584-デハ5484,サハ5586-デハ5486,サハ5589-デハ6301(デハ5489),サハ5590-デハ6302(デハ5490),サハ5587-デハ5487」の計10両でした。
(太字は元大井町線6000系の電動車を表しています。)
出場した一部の車両を挙げて、増結中間車についてご紹介したいと思います。
デハ6301・6302を除き、8両全てが新製車両となっている模様です。
東急3000系の時には5000系列ベースに車両デザインが変更されましたが、5080系については大きな変更は加えられていない模様です。
これまで通りにいけば
- 「サハ5584-デハ5484」が5184F
- 「サハ5586-デハ5486」が5186F
- 「サハ5589-デハ6301(デハ5489)」が5189F
- 「サハ5590-デハ6302(デハ5490)」が5190F
- 「サハ5587-デハ5487」が5187F
なお、今回の増結中間車の中には、車両番号・号数番号が大井町線6000系時代の2代目デハ6301(デハ6991)、2代目6302(中間車・書類上デハ6992)が組み込まれた状態で出場兼甲種輸送が行われています。
・2代目デハ6301(デハ6991)→今後デハ5489?
2代目デハ6301を見てみると、新造された中間車と比べて床下周りが錆びついていることが伺えます。
号車番号、車体番号は大井町線時代のまま変更されておらず、また東急の会社の紋章も変更されていません。
・2代目デハ6302(デハ6992)→今後デハ5490?
続いて2代目デハ6302です。
こちらも、デハ6301と同様に新造された中間車と比べて床下周りが錆びついています。
また、号車番号、車体番号は大井町線時代のまま変更されておらず、また東急の会社の紋章も「TOKYU CORPORATION」のままで変更されていません。
輸送力増強のため、2017年度下期より大井町線の急行列車を6両編成から7両編成へ変更する際に、中間車のデハ6301~デハ6307(2代目)が新造されました。
しかし、2代目デハ6301・デハ6302については、Q-SEAT(Qシート)導入の関係で余剰車となり、2019/8/28~29にかけて、総合車両製作所(J-TREC)横浜事業所に入場し、動向が注目されていました。
【参考】
(浦和美園・西高島平方面:1号車~日吉方面:6号車)
黄色塗りは、今回または今後出場する予定の中間車番号が重複してしまう可能性があることを示しています。
今後の5080系の中間車の動きに加え、"複雑怪奇"なデハ6301・デハ6302の動向が非常に気になる所です。