昨年に総合車両製作所横浜事業所構内で目撃が相次いであった、水素を燃料とした燃料電池試験車両 FV-E991系「HYBARI」(ひばり)。
2月5日未明にJ-TREC横浜事業所を出場し、甲種輸送が逗子(横須賀線)→武蔵中原(南武線)間で実施されています。
まずは、神武寺駅側線に留置されているFV-E991系を撮影しました。
「"HY"drogen-"HYB"rid "A"dvanced "R"ail vehicle for "I"nnovation」(変化を起こす水素燃料電池と主回路用蓄電池ハイブリッドの先進鉄道車両)の頭文字をとった「HYBARI」(ひばり)。車両形式もFV-E991系となりました。
JR東日本×日立製作所×豊田自動車の3社共同試作となった、青空と全体が水色と青みがかった車両が映えます。
続いて逗子駅へ。
試験先の鶴見線、南武線尻手支線、南武線(尻手~武蔵中原)を走る車両(205系・E233系)は4つドアに対し、FV-E991系は3つドアでタイプが違う車両になりました。
乗降扉を含む車両全体に塗装・ラッピングされていて、従来の海外向けの車両…と思ってしまう程、違和感を覚えます。
土曜日出場のためか、駅のホームや、駅近くの歩道橋の上にも多く撮影されている方がいらっしゃいました。
サイド側からFV-E991系を観察。
乗務員扉の側面と正面を見ると、車両番号はなく代わりに「HY」という編成ステッカーが貼られていました。"HY編成"でしょうか...?
また、最近の車両(E235系)の流行り?の青色と水色のグラデーションも見ていて楽しいですね。
乗降扉周りです。
烏山線のEV-E301系「ACCUM」(アキュム)のように、戸先ゴムが黄色になっています。見づらいですが、開閉ボタンの設置に、車いすとベビーカーのフリースペースも設置されているようですね。
【水素ステーション(水素充填場所)に関して】
一般社団法人 運輸総合研究所がホームページ上で公開されている、2021/6/30(水)開催「第73回運輸政策セミナー(会場・オンライン併用開催)」の中で、JR東日本職員による講演資料(スライド25・P26)の中に、充填場所(現段階)として、
・鶴見線 扇町駅構内(カードル+移動式水素ステーションによる充填)と3箇所が挙げられています。
・鎌倉車両センター中原支所(カードルを運搬しての差圧充填)
・鶴見営業所(カードルを運搬しての差圧充填)
2030年以降の実用化を目指していくとの情報もありますが、一体そのころの首都圏の車両動向はどうなっているのやら…。
FV-E991系は、一旦JR貨物の川崎貨物へ輸送後、「鎌倉車両センター中原支所」に搬入される見通しです。
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