
東京臨海高速鉄道では、2024年の新型車両運行開始に向けて各種調整が進められています。
続々と公表されている一部の新型車両の仕様について、まとめていきたいと思います。
【新型車両について】
2018年6月11日付発表の「東京臨海高速鉄道株式会社経営改革プラン」で初めて、りんかい線の新型車両導入について言及されました。
当初は、2022年度の新車両導入を目指し、新車両の導入に向けた車両基地構内への留置線の増線等、計画が進められていました。
その後、2021年5月28日付の『経営改革プラン(2021年度~2023年度)』によれば、新車についての一連のスケジュールが更新され、実質的に2年程延期の2024年中の運行開始が発表されました。
また、同プランでは『製造から25年が経過した⾞両を、より快適な⾞内空間を有する新型⾞両に置き換える』との記述も見られ、これまで触れていなかった、既存車両70-000形の処遇について置き換える方向で調整が進められていることが確実となりました。
2020年11月時点・・・構造等の仕様を検討&ベース⾞両の選定を決定。2022年度は、新型車両の導入準備が引き続き進められる予定で、車体構造等の仕様と車両の搬入と搬出の方法が確定される計画です。
2021年度・・・ 構造等の仕様を検討 ⾞両の搬入・搬出方法の検討。
2022年度(計画)・・・ 構造等の仕様を確定 ⾞両の搬入・搬出方法の確定。
2023年度(計画)・・・各種手続きの完了、試運転・新⾞両の乗務員訓練の実施完了。
2024年中(計画)・・・新車運行開始。
続いて、これまでに公表された新型車両に関する情報をまとめます。
~中期経営計画2022(PDF:13ページが該当)~①車体幅の拡幅による混雑時の圧迫感の緩和
②視認性の高い車内案内表示器
③空気清浄機能の搭載
④手すり・吊手の利便性向上
⑤全車両への防犯カメラ設置
⑥通話機能を有した非常通報器の搭載
⑦現行車両よりも車両床面の高さを50mm低くする
(⑧)全ての車両にフリースペース [計画推進 段階]
としています。
新型車両について、①より「拡幅車体」であることが初めて言及されました。
①と関連して、⑦JR東209系をベースに製造された、りんかい線70-000形の床面は、共に1,180mmとされています。
新型車両の床面の高さが従来車より50mm低くなるとすれば、現在、JR埼京線に乗り入れているE233系7000番台や、山手線、総武快速線などで走るE235系が基本的な車体のベースになる可能性があるとものと推測されます。
2023年度には『試運転・新⾞両の乗務員訓練の実施』の記述が見られることから、今年度中から遅くとも来年度初頭までには、車両デザインの詳細が発表されることでしょう。
続々と明らかとなる情報を基に、ファン同士の間でも様々な考察が飛び交っていますが、どのような車両に決定されるのか、とても楽しみですね。