JR貨物では、従来の液体式ディーゼル機関車「DE11形・DE10形」の置き換え用の車両として、電気式のディーゼル機関車「DD200形」の導入が進められています。
並行して、JR貨物グループの水島臨海鉄道・京葉臨海鉄道にも同形式が導入されることが既に明らかになりました。
今回このうち、京葉臨海鉄道に導入される予定のDD200形801号機が昨日6/8に川崎重工(兵庫工場)を出場し、兵庫~蘇我(千葉貨物)まで甲種輸送が行われています。
~甲種輸送~
今回、けん引を担ったのは新鶴見機関区配置のEF65 2089号機が充当。
EF210 300番台が甲種輸送された際は、けん引機+新製車両の組成で来ましたが、今回はけん引機・新製車両の中間に車掌車(ヨ8902)を挟んだうえでの輸送となりました。
・京葉臨海鉄道向けは800番台
今回落成したDD200形の車番が「DD200-801」となっていることから、京葉臨海鉄道向けの車両は800番台を名乗ることが確実的と言えそうです。
さらに、先月5/19~20にかけて甲種輸送された水島臨海鉄道向けの車両については、車番が「DD200-601」であったことから、こちらは600番台を名乗ることが推測されます。
・既存機関車置き換えへ
鉄道統計年報(平成30年度・国土交通省)によると、京葉臨海鉄道はディーゼル機関車7両(KD55-102、103、201号機とKD60-1~4号機)が在籍しています。
京葉臨海鉄道が昨年に発表した安全報告書では、「老朽化した機関車を更新をするために(省略)令和3年度5月に完成する予定です。」(→http://www.rintetu.co.jp/company/img/anzen0v1.pdf)としています。今後これらの既存の機関車が順次DD200形へ更新される見通しです。
・愛称が「RED MARINE」に!
昨日9日に蘇我(千葉貨物)まで甲種されたDD200 801ですが、新たに愛称がつけられ、「RED MARINE」(レッド マリン)と称されることとなりました。
今まで青い機関車が活躍を続けてきていましたが、赤い機関車が新たに仲間入りします! (2021/6/10追記)
【DD200形、JR九州向けの車両も製作中?】
今回出場した800番台801号機、そして前回出場した600番台601号機とは別番台の700番台の車両が川崎重工で製造されているのが明らかになりました。
こちらの車両は従来の塗装とは異なり、黒ベースの車体、そしてJR九州の銘板がつけられています。
したがって、現在製造が進められている700番台の車両はJR九州向けの車両と推測されます。
JR貨物では0番台・900番台、600番台が水島臨海鉄道向け、700番台が(恐らく)JR九州向け、800番台が京葉臨海鉄道向けとなったDD200形ディーゼル機関車。
今後もJR貨物以外の私鉄会社でも追随して投入され続けるのか、気になる所です。
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