
JR東日本は新幹線の車両の一部を利用した荷物輸送を2017年から行っています。また、今年(2020年)9月からは、東北新幹線・上越新幹線を走る一部列車の定期便として上下線で荷物輸送が行われています。
そんな中、JR東日本が新幹線車両に貨物専用の車両を設ける他、貨物専用の車両新造に向けた設計作業に入ったと報道がありました。
〈まずは新幹線の一部車両を改造〉
第一段階目として、現在は第一段階目として、現在は車販準備室を使った荷物輸送が行われていますが、荷物を置くスペースにも限りがあります。また、より多くの荷物を大量に運ぶためにはスペースの確保が必要になってきます。
そのため、第二段階目として新幹線車両1編成のうち1両を貨物専用に改造することを検討されています。
具体的に、1編成のうち1両の座席を全て取り外し輸送用に特化した車両への改造するとのこと。
これによって、従来の輸送量の10倍ほど輸送量を拡大できるとしています。
さらに、貨物輸送については「コンテナ式」を採用してきましたが、今回のような場合には「パレット式」(荷物を載せるための荷役台)に変更されます。
パレット式になることで、荷物を荷役作業の向上や効率化を目指せる利点があります。
改造対象となる車両は、様々な報道機関の記事によると、東北新幹線や北海道新幹線で運用しているE5系やH5系などが有力視されています。
〈貨物専用車両の導入も〉
第三段階目として貨物専用の車両新造に向けた設計作業も開始されています。導入は数年先を計画しています。ただJR東日本の幹部は、「あくまで新造が検討されている専用車両は、全ての車両が貨物専用になるということにはありえない」とし、否定的な発言をしています。
その上で、「貨物専用車両と旅客用車両を併せ持った車両も発想の一つだ」と述べています。
(→https://article.auone.jp/detail/1/3/6/7_6_r_20201117_1605561912194754)
何より、昨今の情勢の影響で旅客数も減少している影響で今年度の業績予想が赤字となったJR東日本。
昔にも"貨物新幹線"の計画はありましたが、その後は見送られました。
将来的に実現する可能性が出てきて、現実に貨物専用車両が登場することを個人的に期待しています。
この記事をもって2020年最後の記事の更新とさせていただきます。
来年2021年も当ブログをよろしくお願い致します。