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JR貨物が輪軸組立でデータの改ざんなど不正行為が発覚しましたが、本日、新たに東京メトロのグループ会社のメトロ車両や、東京都交通局(都営地下鉄)の車両整備を受託している京王重機整備が都営交通の車両の点検時に輪軸のデータを書き換えていた、データの改ざんが行われていたことが発表されました。

東京メトロ(メトロ車両)の事案
全9路線で約11,000 軸(約330編成/約2,700両)の点検の結果、車輪圧入作業において、圧入力値が社内で定める基準値を超過している輪軸が計225軸あることが判明しました。
また、車輪圧入作業時の圧入力値の記録の段階で、当該作業の委託先である東京メトロのグループ会社:メトロ車両において一部数値の書き換えが明らかになりました。

・圧入力値が「上限基準値の+10%以内」の輪軸を有する車両(輪軸数:223軸)のうち銀座線及び丸ノ内線を除く全路線の車両(同184軸)については、安全性を確認した上で使用。

・また、銀座線及び丸ノ内線の車両(同39軸)については、本事案を受け、ただちに使用を中止し、超音波探傷検査を実施した上で安全性を確認、使用を再開。

・上限基準値に対して+10%を超えた輪軸を有する車両(同2軸)については、ただちに使用を中止。使用再開に当たっては、今後、車輪嵌替を実施していく方針。 

※事案の内容・詳細については下記プレスリリースより

鉄道車両の輪軸組立作業における点検結果について(東京メトロ)



都営地下鉄(京王重機整備)の事案

都営地下鉄の車両の整備を受託している京王重機整備から、車輪を軸にはめ込む作業の圧入力の値が基準値を逸脱していたにもかかわらず、基準値内の数値に差し替えて提出した事案です。

点検対象輪軸と、データ差し替えが判明した輪軸の詳細は以下の通りです。

♦点検対象輪軸
浅草線 864軸(27編成)
三田線 992軸(37編成)
新宿線 1120軸(28編成)
大江戸線 1856軸(58編成)
荒川線 132軸(33両)

♦データ差し替えが判明した輪軸
三田線 203軸(20編成)
新宿線 230軸(14編成)
大江戸線 1軸(1編成)
荒川線 33軸(12両)

※このほか三田線96軸(4編成)はデータが確認不可。

・交通局では、輪軸組立作業の際に、締めしろの確認や作業後の超音波探傷検査を実施するとともに、定期検査においてバックゲージ(車輪間隔)の測定等行っており、異常がないことを確認

・基準値を下回った車両及びデータが確認できない車両については、改めて緊急点検を実施してバックゲージの測定を行い、車輪の緩みがなく安全性に問題ないことを再確認

・基準値を超過した車両(大江戸線1編成(1軸))は、念のため運用を停止し、近日中に輪軸を交換予定。

・京王重機整備に対し、再発防止の徹底を求めた。

と発表しています。


※事案の内容・詳細については下記プレスリリースより

都営交通における輪軸組立作業の点検 及び受託事業者によるデータ差し替えについて(東京都交通局)


国(国土交通省)の斉藤国土交通省大臣は全国の鉄道事業者に対し、今月末までに車輪に軸を取り付ける作業で適切にデータが記録されているかどうか緊急に点検するよう、9月12日付けで指示したことを明らかになっています。



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