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JR東日本横浜支社は、2021年3月14日のダイヤ改正を実施すると発表しました。
今回は東海道本線(熱海~東京間)の項目に限って見ていきます。

<ポイント>
「通勤快速の廃止
1990年3月10日のダイヤ改正で新設された「通勤快速」の種別が2021年3月14日のダイヤ改正以降は廃止されます。
通勤快速は平日の下り列車のみに設定されていて、上り列車及び土休日の運転はありません。
東京を出ると、停車駅は「新橋・品川・大船・藤沢・茅ケ崎・平塚・国府津・小田原」です。

 JR東日本の駅の中で4番目が乗降客数が多い横浜駅(2一日平均約84万人)や、11番目に乗車人員が多い川崎(2一日平均約43万人)、30番目に多い戸塚(2一日平均約22.4万人)、比較的少ない辻堂・大磯・二宮・鴨宮駅は通過します。
(※乗降客数=乗員人員を単純に2倍したもので、実際とは異なる場合がございます。)
(※
2 データは最新2019年度版で、JR東日本が発表した→https://www.jreast.co.jp/passenger/を参考にしました。)

特に横浜駅には、JR東日本の特急「成田エクスプレス」や「サフィール踊り子」などが停車したり、京急や相鉄、市営地下鉄も乗り入れていたり、そもそも乗降客数が多いのになぜ通過なのかという疑問もありましたね。

〈ダイヤ改正以降は…?〉
2021年3月14日のダイヤ改正以降は、平日下り4本全てが「快速アクティー」に種別を格下げした上で運転されます。


快速アクティー」の運転本数見直し
1989年3月11日のダイヤ改正から運行されている「快速アクティー」の運転本数見直しや、ディータイムの普通列車の運転区間・運転見直しが実施されます。
快速アクティーの停車駅は「東京・新橋・品川・川崎・横浜・戸塚・大船・藤沢・茅ケ崎・平塚・国府津・小田原・早川・根府川・真鶴・湯河原・熱海」です。
快速アクティーが新設された当初は、戸塚・早川・根府川は通過していましたが、徐々に乗降客数が増えてきました。その結果、複数回のダイヤ改正を経て停車駅に追加された経緯があります。

これまで10時台~18・21・22時台の毎時1本ずつ、上野東京ライン宇都宮線直通(一部東京行き)の列車に設定された上り列車及び、8・9・11~17時台の毎時1本ずつ、上野東京ライン東海道線直通の列車に設定された下り列車の「快速アクティー」の列車が廃止になります。(時刻は全て横浜駅基準)

平たく言えば、上り列車の「快速アクティー」全列車及びディータイム時の下り列車の一部列車が廃止になります。
その他、快速アクティーの運転区間が東京~熱海間から、東京~小田原間短縮されます(熱海~小田原間の快速アクティー廃止)。


普通列車の運転区間・運転本数見直し
ディータイムの下り列車の「快速アクティー」を「普通」電車に格下げする事によって、11時台~14時台の04発・33発・56発に運転間隔がパターン化されます。(普通 熱海行きの列車)

その他にも、小田原行き→平塚行きに行先が変更になる列車もあるなど、平塚~小田原間の運転本数の見直しも今回のダイヤ改正で行われます。(⇒https://www.jreast.co.jp/press/2020/yokohama/20201218_y01.pdf

地味に辻堂始発の電車が設定されたり、増発列車もある所もポイントの一つですかね。

まとめてみると、2021年3月のダイヤ改正以降の東海道本線(熱海~東京)の運行形態は以下の表になります。(湘南新宿ライン快速・特別快速・特急列車は除く)

(※〇は停車、×は通過を表しています。)

2021年3月ダイヤ改正以降の運行形態
停車駅 普通 快速アクティー
東京
新橋
品川
川崎
横浜
戸塚
大船
藤沢
辻堂 ×
茅ケ崎
平塚
大磯 ×
二宮 ×
国府津
鴨宮 ×
小田原
早川
根府川
真鶴
湯河原
熱海
ちなみに通勤快速の廃止は東海道本線に限らず、高崎線・宇都宮線でも実施されて、高崎線系統が「快速アーバン」に、宇都宮線系統が「快速ラビッド」にそれぞれ種別が格下げされます。

東海道線では、185系「踊り子」定期運行終了、E257系2000番台「踊り子」追加投入・2500番台「踊り子」営業運転開始、湘南ライナー・おはようライナー新宿・ホームライナー小田原の廃止、特急湘南の新設、快速アクティーの列車本数見直し、普通電車の運転区間見直し、等々大規模な改正内容となりました。
3月のダイヤ改正以降から少し新しい東海道線の環境に、少しずつ慣れていこうかなと思います。


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