東京臨海高速鉄道では、2代目の新型車両について、2018年度に初めて新型車両投入の発表されて以降、設備投資計画等では2022年度の投入に向けて準備が進められてきました。
一方で、最新の経営計画プランでは新型車両導入時期が延期になりましたが、2024年度の導入に向け各種ハード面・ソフト面等で調整が進められています。
今回は2023年9月下旬時点での新型車両の仕様や導入スケジュール等を整理します。
【現行車両置き換え】
これまでの公表済みの資料でも明らかにされているように、新型車両は現行の70-000形を置き換える方針で確定といえそうです。
【「新型車両」仕様・導入スケジュール】
2023年9月下旬時点での新型車両の仕様については以下の通りです。
①車体幅の拡幅による混雑時の圧迫感の緩和②視認性の高い車内案内表示器
③空気清浄機能の搭載
④手すり・吊手の利便性向上
⑤全車両への防犯カメラ設置
⑥通話機能を有した非常通報器の搭載
⑦現行車両よりも車両床面の高さを50mm低くする
⑧全ての車両にフリースペース
⑨衝撃吸収構造や剛性を向上させた構体の採用
⑩「ドア開閉予告装置」を搭載
⑪「誘導鈴機能」を搭載
また、2023年6月28日に公表された有価証券報告書によれば、令和5年(2023年)7月から令和8年(2026年)3月までに、りんかい線の鉄道車両10両4編成を新製する予定で、7789百万円(※投資予定額)としています。
・導入スケジュール
2020年度・・・構造等の仕様を検討&ベース⾞両の選定を決定。2022年11月時点ではこれまでの計画が順調に進められていることが判明したことから、今年度中にも各種手続きの完了といよいよ実車の公表、2024年度中の運行開始の流れとなるでしょうか。
2021年度・・・ 構造等の仕様を検討 ⾞両の搬入・搬出方法の検討。
2022年度・・・ 構造等の仕様を確定 ⾞両の搬入・搬出方法の確定。
2023年度(計画)・・・各種手続きの完了、試運転・新⾞両の乗務員訓練の実施完了。
2024年中(計画)・・・新車運行開始。
【70-000形の今後】
現行の70-000形は今後登場予定の新型車両によって全編成が置き換えられる方向で検討されていることが報じられました。
一部の車両の種車がJR東日本209系の部品を流用していることからも老朽化等による置き換えは必然的といえそうです。
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