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JRグループ唯一無二の存在として令和の時代も駆け抜けた、JR九州の高速軌道試験車マヤ34 2009ですが既に検測装置の一部が取り外され、団体列車で「本線走行が恐らく最後」と宣告される等、検測運用からの離脱を示唆する動きがみられています。

JR九州トラベルデスクが9月18日に公表した「マヤ34形+50系客車連結 最初で最後の特別運行!50系客車特別乗車プラン」のマヤ34形の車両紹介欄において、注釈として『ツアー催行時は軌道検測車としての役割をすでに終えているため、 一部検測装置が取り外された状態です。』と記載されていた他、
同列車運行当日の団体列車に乗車された方のXのポストによると、『マヤが本線を走るのは恐らくこれが最後だ」と宣告された模様です。


マヤ34形は日本国有鉄道(国鉄)が製造した軌道検測用の事業用客車で、1959年~1981年頃にかけて計10両が製造されました。マヤ34 1(後に2501に改番)1両のみは当時の東急車両製造で、その他の2002~2010の9両は日立製作所で製造されており、国鉄民営化後はJRグループ各所に配置されていました。
その後、1987年にマヤ34 1(2501)が廃車となり、マヤ34の中で比較的最新であったマヤ34 2010の廃車以降、各所に配置されている車両についても順次廃車・解体となっていました。

JR北海道の札幌運転所に配置されていた、マヤ34 2008が2018年に廃車となって以降、JR九州に配置されていたマヤ34 2009が唯一無二の存在となっていました。
昨年10月に2020年7月豪雨災害にて被災したキハ220形1102をリニューアル改造した、新たな多機能検測車『BIG EYE』の導入が発表されました。このBIG EYEが実質的に老朽化した高速軌道検測車(マヤ車)の代替車両としての位置づけとなりました。

マヤ34 2009が今後廃車・解体となれば、恐らくはマヤ34形は全廃となる見通しですが、令和の時代の駆け抜けた車両であるからこそ、保存という選択肢も取ってほしいのが本音です。


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