過去に公表された資料やJR北海道が公表している最新の入札公告などの情報を基に12月7日時点で明らかになっている、JR北海道向けの札幌圏向け交流電車の調達計画・導入状況について整理します。
・2024年度,2025年度 733系計42両(内24両が新番台4000番台)
中期3か年の取り組みとして、『2024:省エネ車両の導入(733系・24両)、2025:省エネ車両の導入(733系・18両)』と記載されており、2024年度と2025年度に合わせて42両を製造する計画です。当該車両は、2022年8月10日付で公示された、『札幌圏通勤形交流電車[6両固定編成]42両』と調達件名・数両が合致しています。
2024年5月~7月頃には、川崎車両で733系B-4101-B-4201編成とB-4102-B-4202編成が落成し、その後のJR北海道の公式YouTubeの動画(こちら)で733系4000番台を2024年秋ごろより導入することが発表されています。
・2026年度以降 札幌圏通勤形交流電車6両固定編成+3両編成 計75両
「日EU・EPA及び日英・EPA向け調達計画の公示(入札公告)」(以下:入札公告)によると、2024年3月26日付の入札公告で2026年度以降~2027年度に、新たに『札幌圏通勤形交流電車[6両固定編成]第Ⅱ期 36両』と記載されています。
この「札幌圏通勤形交流電車[6両固定編成]第Ⅱ期 調達」については、令和6年9月27日付で日立製作所と随意契約を交わしたことが12月6日付の資料で公表されました。
日立製の北海道向け車両としては、アルミニウム合金(A-train)を採用した735系や737系などがあります。JR北海道に限らず、JR東日本、JR東海、JR西日本の新幹線や在来線車両は同一形式でありながら複数の製造メーカーで新製されるケースは多々ありますので、川崎車両で製造されている733系4000番台を新製する可能性もありそうです。
2024年10月16日付の入札公告によると、2027年度以降~2028年度に、新たに『札幌圏通勤形交流電車[3両編成] 39両』と記載されているのが確認できました。
まとめると、2026年度以降~2027年度に6両固定編成の車両が計36両(6編成)、2027年度~2028年度中にも3両編成の車両が計39両(13編成)がそれぞれの調達計画となっていることが読み取れます。
2022年2月9日に発表された長期環境目標「JR北海道グループ カーボンニュートラル2050」(こちら)においては、2030年度までの取り組みとして721系の全車を「高効率機器を採用した電車」に更新する事が発表されています。
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