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JR東海は3月19日、2025年度の重点施策と関連設備投資について概要を発表しました。
通勤形車両315系や新幹線N700Sの追加導入の他、特急「しなの」号の新型車両385系新製設計、燃料蓄電池車に関する試験等を実施していくことを明らかにしました。

新幹線・在来線で新型車両の追加投入】
新幹線

東海道・山陽新幹線で運用されているN700系列の車両において、車椅子スペース6席設置されたN700Sが今年度は7編成が追加投入される予定です。
(2020年~2028年度で76編成投入予定。)
ドクターイエローに代わり、新たな営業車検測機能を有するN700Sの追加投入については、詳細設計を進める段階に入っているようです。

昨年度に引き続き、東海道新幹線では、全駅への可動柵整備に向けた調査設計を進められ、自動運転システム(※GOA2)の導入に向けた開発が進められます。

※GOA2:鉄道における自動運転のレベル別の分類のうち、運転士が乗務し、列車起動、緊急停止操作、避難誘導等を行う形態

また、台湾における高速鉄道については、2023年度同様に継続的な技術コンサルティングに加え、N700Sをベースとした新型車両導入に伴う技術支援にも取り組まれるようです。


在来線・特急車両
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在来線の特急については「しなの」、「ひだ」等の特急列車に ついて、需要にあわせた弾力的な増結や増発が引き続き実施されます。 
また、新型特急車両385系量産先行車の新製に向けた詳細設計を進められていく方針で何らかの発表が言及される可能性があります。 

特急「ひだ」については、チケットレス特急券を発売するとともに、下呂・高山・飛騨古川の3駅において、「ひだ」利用時にTOICAを利用可能とする方針を示しました。



在来線・通勤形車両
今年度、通勤型車両315系の追加投入が56両予定されています。(2025年度までに計352両投入)
以前、日本車輌製造が発表した受注数と合致していることから、増備計画についてはこれまでの計画通りに進められていく方針です。




▲御殿場線のワンマン列車は4両編成に置き換え予定である他、東海道本線、武豊線、御殿場線の「ワンマン運転」導入開始時期が公表されました。

車両走行試験装置を用いて、燃料電池車に関する試験を開始するほか、蓄電池車については、調査研究を継続すると言及しています。
(蓄電池車については、水素を燃料とした蓄電池車がJR東日本で開発された他、JR北海道、JR西日本においても開発が検討されています。)


【可動柵導入予定駅】
名古屋駅(中央本線ホーム)
※刈谷駅(東海道本線)

※刈谷駅では可動柵導入と共にホーム拡幅工事が施工される予定です。


この他にも、超電導リニアに関する施策や「ビジネスブース」の本格的な導入に向け調整が進められていく見通しです。

2025年度の設備投資額は以下の通りです。
連結:7,350億円、単体:6,660億円
※中央新幹線 3,500億円
※中央新幹線を除いた設備投資額(単体)3,160億円、うち安全関連投資 2,130億円


2025年度は静岡エリアの315系導入も完了し、続いては大垣エリアがメインとなる見通しです。同日に関西本線や武豊線にワンマン運転の導入。
更には特急しなの新型車両385系の設計やリニア中央新幹線L0系改良型中間車両の導入に、東海道新幹線への上級クラスの座席(半個室タイプ)の導入など、まだまだ目が離せない年度となりそうです。

2025年度重点施策と関連設備投資について(JR東海)



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