
JRの垣根を超え、全国客車/トロッコを使用した観光列車の動向を今一度振り返りたいと思います。
・JR北海道のノロッコ号の運行終了時期延長
510系4両を使用した、「ノロッコ号」の運行終了が2026年度になる見通しです。
JR北海道は、2026年度より運行を開始予定の新しい観光列車「赤い星」「青い星」導入前の2025年度をもって釧網線や富良野線を走る「ノロッコ号」の運行を取りやめる方針を正式に発表していましたが、「赤い星」「青い星」の整備に時間を要しているためだということです。
運行終了の要因として、ノロッコ号をけん引する機関車が経年45年以上、客車も40年以上が経過し、老朽化が進行するとともに使用部品の生産中止が相次いでいることが挙げられました。
・お座トロ展望列車後継ぎ車両導入検討(会津鉄道・JR東日本)
2024年5月17日に福島県の会津若松市で開かれた只見線利活用協議会において、オリジナル観光列車導入に向けた本格的な検討の開始したことが報じられており、①鉄道が今後導入する新型車両を、只見線で観光列車として走らせるための本格的な検討を始めることを確認、②会津鉄道の会津線と共通運用できる列車を想定。③早ければ2028年度からの運行を目標とすると言及されていました。
また、過去にJR只見線での乗り入れ実績がある会津鉄道のトロッコ列車「お座トロ展望列車」後継車両として会津鉄道が所有・管理する方向で調整が進められている模様です。
・E26系カシオペアは一部保存,解体予定(JR東日本)
カシオペアのツアーは、お召塗装機のEF81 81牽引のもと、6月28日夜~29日かけて上野→仙台間で、30日に仙台→上野間で運行され、「カシオペア紀行」として最終運行を終了しました。
E26系カシオペア客車について、上野方1号車の「スロネフE26-1」が大宮駅西口の再開発事業計画の「(仮称)桜木PPJ」において展示される計画であることが発表されました。同車両は3日に大宮総合車両センターに、1号車を除く2号車~12号車については長野総合車両センターに入場しています。
なお、移設展示が決まった「スロネフE26」以外の客車は『基本的に廃車とする予定で、今後解体する』と言及されました。
・尾久24系も減少(JR東日本)
尾久車両センターに保留されていた24系・25系客車について、2両(オハネフ25 14、スシ24 506)が既に解体され、今年2月1日付で除籍(書類上の「廃車」)となっていたことが商業誌等で明らかになりました。
なお、除籍の情報が掲載されておらず、現在も屋外で留置されている「オシ24 701」については車籍を保持している可能性があります。
・14系700番台「サロンカーなにわ」は引退
「サロンカーなにわ」で使用されている14系700番台ですが、21日、大阪~岡山間で運行された「晴れの国おかやま号」運行後において、テールマークなどの取り外し、一部車両の入換作業が確認されています。
その後、23日網干総合車両所宮原支所の14系「サロンカーなにわ」の展望車「スロフ14」を除く、中間車(2号車:オロ14 706、3号車:オロ14 707、4号車:オロ14 708、5号車:オロ14 709、6号車:オロ14 710)5両が向日町まで輸送、吹田総合車両所本所に入場しました。また、25日~27日にかけて、展望車(スロフ14 704)1両が後藤総合車両所本所に配給輸送・入場となりました。
サロンカーなにわについては、JR西日本への取材で引退したことが判明したとし、今後の活用については未定であることが報じられました。
なお、スワフ14 703を除く6両が除籍済みであることが言及されています。(詳細は下記記事より)
・嵯峨野観光鉄道の新型トロッコ列車を導入
嵯峨野観光鉄道の新型トロッコ列車を導入することをJR西日本は発表しました。 新たな客車の特徴として、①座席間隔,通路幅の拡大、②天井・側面はガラス張り、③車内表示器(4か国語)、④特別室の導入としています。

営業開始時期は2027年春を経過しており、現在運行している車両は2026年の営業運転をもって引退の予定であることが言及されました。
新たな客車は新造車の予定で、JR西日本テクノスで製作が進められている模様です。
大井川のE31がブルトレ色+もしかしてやはり入場中この12系も行くのかな?車体再塗装と補修してるので。そして下関港で船積みするのかも。+陸送で(線路が繋がってないため)。 pic.twitter.com/uh3YHOcBpR
— クハ115-607@秋探し (@Setouchi115) March 27, 2025
網干総合車両所宮原支所配置の12系のうちオハ12 341、オハ12 345、スハフ12 129,、オハ12-346+スハフ12-155が7月18日付で大井川鐵道へ譲渡されました。25日に客車の搬入先で報道公開が実施され、その報道公開が実施された様子を記した鉄道ホビダス誌の記事によると、『8月中は大井川鐵道の線路に合うよう整備と届け出の手続きを行い、9月・10月にかけ試運転を実施、11月から営業運転』という詳細なスケジュールが言及されました。
JR四国→東武、大井川鐡道であったようにJRから私鉄各社へ譲渡された客車については現時点で動きはありません。
いよいよ東日本のカシオペアの引退が近づいていることや、西のサロンカーなにわの客車の動向についても注視してきたいところです。

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