
東急電鉄の車両は関東・東海・近畿地方の鉄道会社を中心に再就職先として車両譲渡された例が複数あります。そんな7000系・7700系の再就職先の鉄道会社の車両動向・置き換え計画についてまとめます。
①弘南鉄道
7000系が合計24両が譲渡されました。弘南鉄道大鰐線に日立車、弘南鉄道弘南線に東洋車が配置されており、弘南線には先頭車化改造車が運行されています。
過去に事故廃車もあるものの、現在置き換え計画は出ていません。
なお、大鰐線(大鰐―中央弘前)を2027年度末で廃止(運行休止)にする方針が公表されており、同車両の動向については現時点では言及されていません。
②北陸鉄道
7000系が10両が北陸鉄道に譲渡、石川線を中心に運行されています。電機品と台車はJR・西武や、営団地下鉄、京阪電車の廃車発生品を流用したものに交換され、600ボルトへの降圧改造が施工されました。
石川線には来年度(2025年度)より新型車両の発注手続きに着手される見通しであることが公表されており7000系が代替となる見通しです。新型車両の納車については、メーカーの供給能力等の関係で、令和10年度(2028年度)からとなる見通しです。
なお、これまでに入ってきた最新の情報では、新型車両について、2027年度中の導入(納車)を目指すと報じられました。(報道記事)
令和10年度:石川線車両の更新(1編成)
令和10年度(2028年度)~令和12年度(2030年度):石川線車両の更新(5編成)
③水間鉄道
水間鉄道には10両が譲渡されました。4両が先頭車化改造車で、4両が譲渡時に冷房化されました。同譲渡された10両中8両が2006年から2007年にかけてリニューアル工事を受け、1000形へ改番されています。
こちらは現時点では置き換え計画はありません。
④福島交通
7000系が2両編成5本と3両編成2本の計16両が譲渡されました。事故で2両が廃車され、2017年に1000系(元東急1000系)が導入・置き換えられて1編成を除いて廃車となりました。
⑤秩父鉄道
秩父鉄道には16両が譲渡されました。譲渡後は2000系として運用されていましたが、現在は全車廃車・解体されました。
⑥養老鉄道
養老鉄道の養老線で運行している元近鉄600系(3代)の置換えのため、東急での運用終了に先立つ2018年8月に養老線管理機構へ譲渡されました。譲渡された編成は2両編成と3両編成3本ずつの計15両です。
TQ12編成が東洋製のIGBT-VVVFインバーダーに機器更新された他,1M2T,前照灯の変更などが確認されており、車両置き換え計画は暫くなさそうです。
⑦大井川鐵道
東急での運用終了後、十和田観光電鉄に譲渡された車両が同線の廃止により静岡・大井川鐵道へと譲渡されました。
7200系として活躍していますが、南海から譲り受けた6000系導入後も特に同形式の代替の発表はなく、暫くは置き換え計画はなさそうな状況です。
⑧J-TREC横浜・入換車両
その他、総合車両製作所横浜事業所(J-TREC横浜)で主に入出場の入換車両として活躍していた、元上田電鉄7200系について、車両の編成分割並びにモハ7254の方向幕及び前面車番の撤去が新たに確認されました。(情報1・情報2)
この車両も後日、搬出となってしまうのか動向が注目されます。
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