
川崎重工グループの川崎車両おいては、日本全国の鉄道会社を中心に海外車両の製造も手掛けています。これまでに入ってきた情報を基に、川崎車両での製造予定車両または製造中の車両についてまとめます。
JR貨物 鉄道輸送用液化水素タンクコンテナ(製造予定)鉄道輸送用液化水素タンクコンテ

川崎重工グループの川崎車両、JR貨物、公益財団法人鉄道総合技術研究所の三者は共同で、NEDO※助成事業「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/需要地水素サプライチェーンの構築に係る技術開発」に対して、30ft級の「鉄道輸送用液化水素タンクコンテナの開発」を提案し、採択されたことが明らかになりました。
JR貨物EF210 300番台(製造中)
JR貨物ではEF210 300番台の製造が進められています。
J令和7年度事業計画と東京新聞編集委員のXのポストによれば2025年度に、EF210形300番台が計6両新製される旨が言及されました。
既に372号機~376号機の計5機が落成済みで、今年度は残り377号機の1機のみ製造となる見通しです。
JR北海道 電気式内燃機関車(製造予定)
JR北海道は2024年8月9日付で、2026年度に導入予定の電気式内燃機関車3両について、川崎車両との間で不落随契(随意契約)していたことを公表しました。
「電気式内燃機関車の導入」については、JR北海道グループ中期経営計画2026などその他の発表資料で言及されていて、今回契約の対象となった、3両については2026年度にも導入されることが明らかになっています。
北海道では、JR貨物がDF200形の置き換え用としての電気式内燃機関車の導入されることが政府調達などの資料により判明しています。
JR北海道733系4000番台(製造中)
中期3か年の取り組みとして、『2024:省エネ車両の導入(733系・24両)、2025:省エネ車両の導入(733系・18両)』と記載されており、2024年度と2025年度に合わせて、快速エアポート置き換え用として733系42両を製造する計画です。当該車両は、2022年8月10日付で公示された、『札幌圏通勤形交流電車[6両固定編成]42両』と調達件名・数両が合致しています。
川崎車両では733系B-4107-B-4207編成の製造が確認されています。
JR東日本山形新幹線E8系
山形新幹線用の新型車両として、E8系が「42両」(6編成)新製される見通しです。
導入される予定の車両は「G10~G15編成の計6編成。」とし、2025年度の導入分をもって計15編成の新製が完了する見込みです。
なお、既にG10編成~G12編成は完成し、G13編成、G14編成の製造が進められている見通しです。
JR東日本新型ハイブリッド気動車HB-E220系
高崎エリア・盛岡エリアのキハ100・キハ110系列の置き換え用として新型ハイブリッド気動車HB-E220系の製造が進められています。
川車においては、HB-E221-7,HB-E222-7の車両姿が目撃されており、導入予定数から高崎エリアの車両となる見通しです。
高崎エリア(16両):2両編成×8本(HB-E221形+HB-E222形)
盛岡エリア(16両):2両編成×6本(HB-E221形+HB-E222形)、1両編成×4本(HB-E220形)
西武40000系(製造中)
西武鉄道は5月14日に2025年度の設備投資計画を公表し、40000系3編成24両を導入すると発表しました。
「今年度に製造する3編成をもって、いったん製造が完了する」とし、今年度以降の製造予定はない見込みです。
東京メトロ南北線9000系中間車両(製造中・製造予定)
東京メトロ南北線9000系に8両編成化の際に組み込まれる予定の中間車両の製造されている見通しです。既に8両が姿を現しているようです。
南北線9000系については、2027年度までに新たに6編成を8両編成化(合計7編成)される見込みで、中間車両についても12両(6編成分)増備される見通しです。既に8両・4編成分が出場済みで、現在は残り4両・2編成となる見込みです。
京阪3000系プレミアムカー(製造中・製造予定)
京阪電車の3000系に新たに組み込み予定の、プレミアムカーが製造されています。
京阪電車の3000系6編成が2025年秋にもプレミアムカーを1両増車し、2両化する方針であることが明らかになりました。川崎車両においては、プレミアムカーに酷似した1ドアの車両が製造されている様子が目撃されています。
プレミアムカー2両増車については、2023年3月30日付の京阪グループ長期経営戦略・中期経営計画で既に公表されています。乗り物ニュースが京阪広報部への取材においては、将来的には3000系全編成が1編成に2両連結するようになることが言及されています。(プレミアムカーに置き換えられて余剰になる既存車両の活用は「未定」)
京阪13000系(製造予定)
京阪電鉄は、2024年度から2026年度にかけて、鋼製の旧型車両の代替として、省エネルギー車両である13000系車両を67両増備することを発表しました。
2026年度に導入が完了すると13000系は計186両になり、京阪線を走行する全車両のうち、30%以上となる見込みです。
【導入スケジュール(計画)】
2025~2026年度 13000系 49両新造(7次車)
福岡市営地下鉄4000系
福岡市英地下鉄空港・箱崎線車両の更新として、2027年度までに4000系の更新が進められます。
今年度に5編成(計8編成)、26年度に5編成 (計13編成)、27年度5編成(全18編成完了)増備される見通しです。
福岡市営地下鉄中期経営計画(https://subway.city.fukuoka.lg.jp/subway_webapp/files/uploads/%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E5%B8%82%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E4%B8%AD%E6%9C%9F%E7%B5%8C%E5%96%B6%E8%A8%88%E7%94%BB.pdf)
この他、天竜浜名湖鉄道向け?に「GreenDEC」(地域鉄道向け電気式気動車)が開発される予定である他、新型貨車(コキ)の姿、ニューヨーク市交通局新型地下鉄電車「R211」435両受注などが確認されています。
また、JR九州向けのYC1系の増備も見込まれます。

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