
今日は日付にちなみ、209系に関する記事を取り扱います。今でも注目車両となっている209系ですが、中央快速線、京葉線、房総地区の車両置換計画について、情報をまとめながら運用中の車両について簡単に振り返りたいと思います。
209系は、老朽化した国鉄時代103系の置き換えや輸送力増強用として、1993年4月より京浜東北線・根岸線向けの車両が導入、その他首都圏の路線に本格投入されました。
JR東日本では本系列以降の車両を「新系列車両」として区分し、E127系をはじめ、701系やE217系、E501系の設計のベースとなりました。さらに通勤形電車と近郊形電車を融合させた「一般形電車」のE231系や、今や主力車両のE233系、E531系、最新車両のE235系へと車両の発展の源となっています。京葉線・武蔵野線向け/500番台
元々、中央・総武線各駅停車や京浜東北線等で使用されてきた500番台ですが、2008年頃に4編成が京葉線用として運行されてきました。その後は、3編成共に武蔵野線へ転用し、残る1編成のケヨ34編成のみが今日まで運用されています。昨年11月時点では209系ケヨ34編成の置き換えの計画はない方針が労組資料において言及されました。
先日、209系500番台車外スピーカーが付いていない件が言及されており、今後も注目の的となるのは必至です。
常磐線各駅停車・中央快速線/1000番台
元は常磐線各駅停車(東京メトロ千代田線直通列車)として松戸車両センターに導入された1000番台でしたが、小田急線乗り入れ非対応で、2018年10月13日に実施されたさよなら運転をもって運用離脱しました。
その後は、中央快速線E233系グリーン車組み込み等の改造予備車の位置付けられ、2019年1月24付で豊田車両センターに配置転換されました。2024年9月のTASC導入前まで運用を続けていましたが、その後は離脱、今年1月、2月に入りトタ82編成、トタ81編成の順で長野総合車両センターに入場し、同所の廃車置場に保留されています。
現時点で1000番台2編成の今後の動きは分かっておらず、今の所は廃車の可能性が出てきています。
房総地区/2000番台・2100番台
京浜東北線・根岸線用の0番台を改造し、総武本線や成田線、東金線、鹿島線など房総地区で活躍が続く同車両ですが、公開済みの労組資料によると、千葉支社関係の車両置換計画(ベストプラクティス)の概要の中で、車両の転用と新造を実施し、千葉以東線区の209系を取り替えていく方針が示されました。スケジュールについては、『2025年度以降、順次取替の計画としている。』とし、『幕張車両センター所属の千葉以東の209系(B.B.BASEを除く)を置き換える計画である。全体最適となるようすすめる』と言及されました。
現在、4両編成×48編成、6両編成×14編成と後述のB.B.BASE専用車両の1編成を加えた計282両が運用中です。
「B.B.BASE」専用車両
2017年2月に2200番台ナハ53編成としては運行を終了し、その後、大宮総合車両センターにおいて転用改造が実施されました。2018年1月6日より房総地区のサイクルトレイン専用車両「BOSO BICYCLE BASE」として運行を開始しました。
2024年10月以降は暖房設備の不具合により、暖房が使用出来ず運行見合わせとなっていましたが、2025年春の臨時列車より、2025年4月20日から「B.B.BASE内房」として運用再開となる見通しです。
昨年11月25日付の47NEWSで配信された記事によると、JR東日本関係者への取材で「余剰になった一部のE233系を改造して房総地区に投入し、209系から車齢を若返らせる計画」、『JR東日本がステンレス製通勤用電車209系を静岡県・伊豆半島東部を走る私鉄の伊豆急行に追加譲渡し、伊豆急が現行の2編成、計8両から増備することを関係者が明らかにした。』、『関係筋によると、JR東日本が房総地区で走らせる209系を伊豆急に今後追加で譲渡し、8000系の置き換えを進める計画』と言及されていました。また、『伊豆急に転籍する車両以外の209系は、原則として廃車になる見通しだ。』とし、伊豆急に譲渡される車両以外の車両については、廃車となる見通しであることが示唆されています。
これまでの動きをまとめると「E131系増備・E233系転用→209系置き換え→一部が伊豆急行へ譲渡→元東急8000系等の老朽車両を置き換え・更新」といった流れが考えの一つとして推測されます。
特に今回注目されている、京葉線500番台や房総地区2000番台・2100番台の車両置換計画が明らかになり、ある程度の見通しがついた形です。
一体どのように今後の車両置換・譲渡等をしていく方針なのかを含めまだまだ目が離せませんね。
「MUE-Train」試験車両
「MUE-Train」は、JR東日本が2008年に、在来線車両の技術試験のために209系電車を改造して製作した研究開発用の事業用直流電車・試験車です。
現在も川越線や山手貨物線・総武快速線・中央快速線・東海道本線など首都圏線区を中心に走行しています。元は、京浜東北線・根岸線用0番台を改造し、6両(改造当初は7両)になっています。
此方の車両の置き換えについては不明ですが、同形式車両の代替が進んでいる中でこちらも気になるところです。
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