JR東日本では、常磐線水戸~いわき間(実質的:勝田~いわき間)において「中編成ワンマン運転」の拡大が検討されていることが過去の労組資料で確認されています。
E531系0番台、3000番台の対応改造工事の施工状況(8/7時点)と共に検討されている情報について触れていきたいと思います。

【「中編成ワンマン運転」導入拡大】
今回、「中編成ワンマン運転」(3両~6両程度の車両)導入の拡大が検討されている区間・列車は、常磐線水戸~いわき間のE531系5両編成 営業列車全列車(土浦~水戸、勝田間を運転する列車は除く)が対象となっている模様です。


・導入は2023年3月頃を想定?訓練も並行して実施
「中編成ワンマン運転」の導入時期は2022年度末頃を検討しています。
同資料に貼付されている表の車両改造欄では、3月欄の途中に「(~)実施」の文言が見られることからも、毎年3月中頃に実施される予定(2023年3月中頃?)の「ダイヤ改正」実施と共に同施策が施行される可能性が非常に高いものとみられます。

関連の乗務員訓練については、関係箇所で2022年10月から実施される予定で、実車を用いた訓練は、原則として営業列車が使用されるようです。
余談ではありますが、相模線(E131系)も導入直前期に営業列車を用いた走行訓練が確認されています。


【「中編成ワンマン運転」対応改造工事施工状況】
「中編成ワンマン運転」の対象となっているE531系5両編成の車両については、既存の設備に加え、ホーム検知装置や運転室に車載ホームモニタシステム、車両側面に安全確認カメラが設置される改造工事が施工されています。(改造工事の完了は導入される2023年3月中頃までを予定)

投稿日(8/7)時点の改造工事の施工状況をまとめていきます。

[表1] E531系0番台(付属編成)「ワンマン運転」対応改造工事施工状況(8/7)
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  • 編成番号・・・SIV(静止型インバータ)が3000番台と同一のものに交換された車両。
  • 編成番号または編成番号・・・SIV・静止型インバータが3000番台に準じたものに交換された車両で、且つ投稿日時点で総合車両センターに入場中の車両。
  • 編成番号・・・機器更新が終了している車両。
  • (自)・・・自走で回送された車両(入出場)。
  • 空欄は改造未施工の車両。(未確認)
  • 自走で回送された場合(自)を除き、全てEF81形による配給輸送が実施されています。配給輸送が複数日に及ぶ場合、発車日と終着日を記しています(再度確認しておりますが、修正点等ございましたら、専用ホームにてお申し付けください。)

勝田車両センターに所属しているE531系0番台・付属編成(5両)の全33編成の内、19編成(全体の約58%)が改造工事を終えています。


[表2] E531系3000番台(5両)「ワンマン運転」対応改造工事施工状況(8/7)
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  • (自)・・・自走で回送された車両(入出場)
  • (再度確認しておりますが、修正点等ございましたら、専用ホームにてお申し付けください。)

勝田車両センターに所属しているE531系3000番台・付属編成(5両)の全7編成の内、7編成(全体100%)が改造工事を終えています。

【あとがき】
中編成ワンマン運転の導入が検討されている、常磐線水戸~いわき間にはE531系の他にE501系も定期運用があります。
E501系の定期運用にもメスが入れられるのかがダイヤ改正時の注目ポイントでしょうか。
「ワンマン運転」「ツーマン運転」の混在は多数見受けられますが果たして...。

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